若者はなぜ3年で辞めるのか? 城繁幸 感想

かなり前に話題となった、若者はなぜ3年で辞めるのか? 城繁幸著 を読んでいます。



若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

筆者は東大法学部卒業後、富士通に勤務し、退職後に書いた『内側から見た富士通成果主義」の崩壊』という本で、有名になった方です。



内容としては、1990年のバブル崩壊から15年以上続いた不況により、



長い間日本の労働慣行だった年功序列のシステムが崩れ去ったが、



そのしわ寄せを一番受けているのが、このシステムのレールに乗ることのできなかった20代の若者達であり、彼らが会社に定着できないのは、彼ら自身の問題というよりは、むしろ社会の制度疲労によるものである、といったところになると思います。



言い方は悪いですが、大人にだまされずに生きていくにはどうするべきか、そんなことをしっかり考えておけ、ということだと思います。



私もかろうじて20代の若者なので、筆者の言っていることは、非常に参考になりますし、今までの個人的な経験からもそう外れてないと思います。


今の日本の労働環境の現状をしっかりと捉えていると思います。



なぜ3年で若者が仕事を辞めるのか? それは、3年ぐらい経つと、その会社にいても、先がないことが分かるからということのようです。



私の所属しているIT業界は、おそらくこういう会社が多いと思います。こき使われるだけこき使われ、仕事の能力が向上するわけでもない、そんな仕事をさせられる会社というのが、やはりあるのだと思います(IT業界と言うと、なんとなく華やかなイメージがありますが、会社によっては、若者に非常に
過酷な労働環境で働かせる企業もあるので、転職に当たっては注意が必要だと思います。)。



今の会社に満足している、という人も、こういう本を読んで、自分のキャリアプランを考えておいたほうがいいと思います。知っていると知らないでは全然違うはずです。


何も、無理に転職を勧めるわけではないのですが、下働きばかりさせられて、結局既得権益をもった人たちが得をする会社なのか、そうではないのか、そんなところを見定める目は持っておきたいですね。


自分の労働観を見つめなおすのに、役に立つと思います。


少子化の問題・ニートの問題等も、年功序列崩壊に関連付けて語られています


(例えば、少子化は、若者が搾取されていて、子供をもうけている余裕がないために起こっている)が、

私は、非常に説得力のある議論だと思いました。


若者はなぜ3年で辞めるのか? 城繁幸目次
はじめに 「閉塞感の正体」を見きわめる
第1章 若者はなぜ3年で辞めるのか?
第2章 やる気を失った30代社員たち
第3章 若者にツケを回す国
第4章 年功序列の光と影
第5章 日本人はなぜ年功序列を好むのか?
第6章 「働く理由」を取り戻す