どこでも誰とでも働ける 尾原和啓 著(副題は12の会社で学んだ”これから”の仕事と転職のルール)を手に取ってみた。著者の名前はよく目にしていたが実際に手に取ってみたのは初めて。
本書は著者が転職等で12の会社を渡り歩き獲得した働き方や転職についてのノウハウを語った本。
マッキンゼー、リクルート、Google、楽天等々の体験からくるエッセンスがちりばめられていて所々参考になった。
•終身雇用の維持が難しいことが大企業のトップから出るなど雇用環境が多きく変わろうとしている
•ベストセラーライフシフトで語られているような人生100年時代の到来
そんな時代に働き方について考えるきっかけをくれる本だった。
すでに5社を渡り歩きある程度の歳をとってしまった自分としては残りの社会人生活で著者のように次の職場を追いかけることがありなのか、それとも今の会社で仕事をし尽くし続ける選択肢もありなのか。
40代に入ったということで、しばらく落ち着きたいと思っていたここ数年ではあったので、あまり考えていなかったのが正直なところで、また、どちらかどちらかというと今働いているところが著者のいう大企業の中の始まりの場所であることもありもうしばらくじっくり考えてみたいと思う。
そのきっかけをくれたという意味で読んで良かったと言えるのかも。
その他で私が参考になったのは以下のような箇所。
・自分からギブし続けることがインターネット時代の大前提
・仕事ではまず、全体像と制約条件、意思決定のプロセスを抑える
–MECEの考え方やブランクチャートから始める資料作り→今更ながら日々仕事をする中でその大切さを噛み締めております 汗
・転職活動は自分の現在地を知る意味で会社を辞めるつもりはなくても毎年やる。社外の考えに凝り固まらない。もしくは社内の考えに考えだけにとらわれないという意味でも転職活動が必要である
・テクノロジー動向をウォッチすることで始まりの場所を見つけることができる
–コンサルや総研系の未来予測なども活用
・ライフワークとライスワークを考え徐々にライスワークからライフワークにシフトしていくべきである
・どこでも誰とでも働けるために、「生活のための英語」はもう必要ない。Google翻訳で十分
・圧倒的努力を継続するとどこかで一気に効果が出ることがあるという三木谷曲線の話
マッキンゼーのコンサルご出身ということで、圧倒的なケイパビリティで会社というかプロジェクトごとにあたり渡り歩いてきた方なので、そこが少し一般人と比べて特殊だというのは否めないが、仕事の仕方や転職についての考え方については参考になる部分も多かった。
ぜひ著者の他の作品にも触れてみたいと思うし、繰り返し読み直してみたいと思う。
どこでも誰とでも働ける 目次
はじめに いま起きている3つの大きな変化
第1章 どこでも誰とでも働ける仕事術
第2章 人生100年時代の転職哲学
第3章 AI時代に通用する働き方のヒント
おわりに 『やっぱりおおかみ』とゲゼルシャフト
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