この頃コンサルタントのビジネススキルについて意識して情報を取るようにしている。
先日読んだのがこの本、
プロ脳のつくり方 コンサルタントの思考スキルと仕事の「型」をインストールせよ 塩野誠著
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 情報分析力を高める
第2章 問題解決力を磨く
第3章 交渉力を磨く
第4章 人的資本力を高める
第5章 プロフェッショナルの将来
著者の塩野さんは慶応の法学部を卒業後、シティバンク銀行、GS、起業、ベイン&カンパニー、
ライブドア証券での取締役副社長兼投資銀行本部長、というような経歴の持ち主で、しかも
まだ30代前半の方である。(経歴を見て、こんな人がいることにちょっと驚いた。)
この本は、題名通りコンサルタントがどんな思考様式を取っているか、それに大まかに触れることができる、といった性格の本である。最低限、脳にインストールしておくべき問題解決のツールとコンセプトを紹介する意図で書かれている。
ビジネスにおいて
①情報を正確に分析すること
②問題解決について論理的に考えること
③関係者と交渉すること
④人的ネットワークを広げること
⑤プロフェッショナルとして将来を考えること
以上のようなことについて簡単なところから説明がなされている。
いずれもコンサルタントについて語られる時、付随して目にするような文言ではあるが、それぞれ基礎から学ぶのに、非常に解説が丁寧に書かれているので、参考になるのではないか?と思った(奇をてらうことなく、非常にオーソドックスであると思えた。)。
以下個人的に印象に残った部分を抜粋する。
p125 ストックフォルム症候群
→第3章 交渉力を磨くの中に出てくる。
「対立する交渉担当者同士が共同プロジェクトを行っているような親近感を作り出して交渉をスムーズに進めるようにする」
● 交渉を円滑に進める方法として興味深い
p141 アクセスは神である
→必要な時に必要な情報にアクセスできるかどうかは、ビジネスの成否を決める要素に
→気になる人には積極的にどんどん会いにいく
→「日頃から誰にアクセスすれば情報が得られるか」を把握する必要
p159 アンラーンする勇気
→過去の成功体験から一度自由になって検討する。
上記は一部にすぎないが、この他にも非常に参考になる記述が多くあった。
読んでみて、
今の自分の営業戦略みたいものを考える上で、頭を整理するために参考になりそうだと思った。この他、本書では投資銀行業務を行っていた時の体験談などがいっぱい散りばめられていて参考になった。
「プロフェッショナルの理想形はどこにいても、価値を出すことができ、自分のキャリアを選択できる自由を持った人である」(p6)と筆者の言葉にあったが、少しでもそんな理想形に近づける努力をしてゆきたいな~と思う。
今日はこの辺で。