私は現在34歳なのですが、一般的な方とは少し違う変わったキャリアを歩んできました。現職はエンジニアとして、工場で使用される機械の電気設計を行っています。
ですが、元々は文系大学を卒業後、百貨店に入社し、和菓子販売担当に配属されたことがキャリアのスタートでした。
以降、どのような道のりを経て現在の職種にたどり着いたか、また、現在感じていることなどをお話ししていきたいと思います。
和菓子販売 → エンジニアに転職しようと思ったきっかけ
百貨店での仕事内容は、何社かある和菓子メーカーの管理や、季節毎にある催事運営などでした。
3年ほど働いた後、お客様を『待つ』のではなく、『取りにいく』ことがしたいという思いから、営業が出来る会社に転職しようと決めました。
そして、工場で使用される機械を扱う商社に転職したことが、自分のキャリアの方向性を変えたのです。
転職した会社は社員が5名ほどの零細企業で、入社当初は営業として顧客への販売活動を行っていました。
そして入社して1年程経った時、会社が新規事業として産業機械の部品加工を始めることになり、私がその担当に任命されました。
機械を動かすには専用のプログラミングが必要ですが、当然文系出身の私にそんな知識はありません。
その上、会社としても新規部門で経験者はいないため、独学で何とか軌道に乗せようと試行錯誤する日々でした。
この経験を通して、ものづくりの難しさ・面白みを経験し、エンジニアとして生きていきたいという思いを持ちました。
ですが、その時は正直『技術力を上げたい』という漠然とした思いだけだったと思います。
そんな中、納品でお客様の工場に出入りしている時に、自動生産組み立てラインの設計をしている方と知り合う機会がありました。
その方のお話しや仕事ぶりを見ていく中で、自分も自動化ラインの電気設計をしたいという願望を持ち、携われる会社に再度転職しようと決意しました。
未経験の職種に転職するために工夫したこと
電気設計をすると決意をしたのは良いものの、全く電気に関しては素人でしたので、何かアピールポイントを持たないといけないと考えました。
具体的には次の2点に取り組みました。
① 現在の業務で工夫している事を書き出し、その結果を示す
未経験から加工業務をしていたので、正直失敗の連続でした。
ですが、それを逆手に取れば、失敗に対する対策も数多くしてきたことになると考えました。
その過程を全部メモし、改善した結果をまとめることで、問題解決能力をアピールするようにしました。
② 電気に関する資格を取得する
新しい職種に転職する場合、自己学習意欲の高さをどうアピールできるかがポイントだと思います。
採用担当者に『未経験だがこの人は成長が見込める』と思ってもらわなければスタート地点にも立てません。
思ってもらうために、私は仕事をしながらスキマ時間を作って、電気に関する資格を取ることにしました。
正直、資格自体はそれほど難しいものでは無かったのですが、『計画実行能力』と『学習意欲の高さ』を積極的にアピールし、未経験ながら希望の職種に就くことに成功しました。
未経験の職種に就いて苦労したこと
念願が叶って希望の職種に就くことができましたが、30代半ばで未経験業界に飛び込んでみて、苦労したことが大きく分けて2点あります。
① 年下の上司との関係性
30代半ばの転職となると、年齢的には年下の上司がいることが当然あると思います。
出来るだけ気を使わせないように、先手を打ってこちらから「思ったことは何でもご指摘ください!全部吸収します!」という姿勢を示し、良好な関係を築けるように注力しました。
② 専門用語が多く、覚えるのが大変
仕事をしている中で、聞いたことのない専門用語や覚えなければならないことが沢山ありました。
まず職務上の『共通言語』を理解できないと、コミュニケーションが円滑に出来ず、仕事を前に進めていくことができません。
ですので、分からないことはメモし、自分で調べ、それでも理解できないところは素直に聞くように努めました。
また、毎日膨大な新しい情報に触れるので、帰宅後に覚えなければならない事を整理し、自分なりにノートにまとめたりもしました。
そして、隙間時間にそのノートを見直し、記憶の定着が図れるようコツコツ取り組んでいきました。
未経験業界に転職して感じたこと
未経験業界への転職してみて素直に感じたことは、『意外と何とかなる』です。
もちろん、今までのキャリアとは違う職業を選択することは、精神的にも肉体的にも体力の要ることであると断言できます。
なぜなら長年経験のある仕事だと、ルーティンワークでこなせることも多いはずだからです。
新しい環境への適応は、とても骨の折れる作業です。
しかし、結局は自分次第。
何が何でも食らいついていくという意気込みで、経験者とのギャップを埋める努力を毎日していくことが大事であると実感しています。
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