私は過去に多くの中途採用者の選考に携わってきましたが、やはり、一番、慎重に選考するのが40代の面接でした。
理由は至って明確です。
大学を卒業してから、20年以上の間に積み重ねたスキルをきちんと評価したいからです。
20年もの間に身についたスキルですが、本当にそれが身についている人は問題ありません。
しかし、職務経歴書を見る限り、すごい人だ!と思えても、面接で化けの皮が剥がれる人が多いのも40代です。
おそらく、自らの経験値をもって経歴書を書き上げる能力が身に付いている人もいるでしょう。
或いは、何人ものエージェントの赤ペンが入って、ブラッシュアップされた人も多いでしょう。
40代、中途採用への応募者となると、経歴書はすごいですよ、ただ、選考する側の意見として、職務経歴の内容と昇進・年収・異動先が合っていない人は落としますね。
そこまで経歴書を飾ると、面接も飾った内容にならざるを得ず、本当の実力・スキルを評価することが出来ないからです。
また、年収が高く、キャリアも良い人の経歴書に多いのですが、手柄をPRしすぎる人も落とすことが多いですね。
私の所属企業での求人は、複雑な法人営業での募集でしたので、一人の営業マンの貢献で成功はあり得ず、多くのスタッフとともに成功を手にするはずです。
ですので、チームをまとめた経験や、そこで得たスキルを経歴書に書いてくれたら良いのですが、自分の手柄として書いている人を見ると、きっと上手くいかないだろう、と判断しますね。
また、経歴書の中に専門性の高い用語が散見される人も評価は低くなりますね。
それは日本語能力の点で、客観的に理解を得られるか測定できていない、と考えられるからです。
経歴書の場合、書いていることが分かりにくい人もいますしね。
一応、すべての経歴書・履歴書に目を通しますが、分かりにくい経歴書だと厳しいですね。
私の場合、こうした減点評価のフィルターで、面接に進む人を選んでいました。
ちなみに、履歴書はあまり見ませんね。
仮に東大卒でもプラスにはならないですよ。学歴が鏡になる部分はあるものの、大学を出たのは20年も前の話でしょう。
もっと、最近の姿勢が求められます。
それでは、面接のときに私が見ていたポイントですが、以下に大別されます。
①文章(発言)の論理性
②機転
③誠実さ
です。
40代に関しては、書類審査を通過した人は、この3つをクリアすれば、まず戦力として通用していました。
とはいえ、書類審査のフィルターを潜り抜けて来る人でも、え?と思う人もいるんですよ。そうした人は、面接で話してみると、違和感が出てきます。
そこで、経歴書に書かれている点について、いくつかの質問を投げてみると、階層の浅い回答しか返ってこない、ということがよくあります。
そう、自分でも説明できないくらいに経歴書を盛っていた、ということです。
私の場合、法人営業職でしたので、どのくらい戦略的にシナリオを描けるか、を見る様にしていますが、この回答のクオリティが低いのに、経歴書の営業成績がトップクラス、という人は落としますね。
それは、誰でもトップになれる優良顧客を担当していたからです。このあたりは質問で明らかになりますね。
実は、法人営業職で優れたスキルをもって実績を残した人に、その要因を説明してもらうと、本当に分かりにくいです。そのくらい複雑なシナリオを描いている、とういことです。
こういう説明になってしまう人は間違いなく、優秀なのですが、人事のスタッフからは、「あの人で大丈夫ですか?」と言われますね(笑)
なんだか、落とす話ばかりになってしまいましたが、世間慣れしていて、収入も高いですから、明らかな減点対象者を落とす、という作業が必要なのです、40代は。
逆に合格を出す人の傾向は
①経歴書通りのスキルが確認できる
②飾らない人柄
③自分の弱みを自覚している
という人でしょうか。特に営業スキルに自信のある人は③を隠さないですからね。
面接に来ている人は、面接官が意地悪をしているのではなく、自信と責任を伴った経歴書を待っているだけです。実は、ここがギャップだったりしますよね。
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