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坂の上の坂 藤原和博著 感想

藤原さんの本は今までに数冊手に取ってみたが働くことについて新しい視点を提供してくれるので価値を感じている。



この本「坂の上の坂」(副題は55歳までにやっておきたい55のこと)も同様。これからシニアを迎える人々が55歳ぐらいになるまでにどのような心持ちで生きていけばいいのか偉大な先達による手引きになっている。



坂の上の坂とは司馬遼太郎のシリーズ累計1900万部以上の名著「坂の上の雲」がロールモデルとなった世代の後の”ポスト坂の上の雲世代”の壮年から老年のあり方を比喩したフレーズ。



平均寿命で考えても、「坂の上の雲」の時代から約倍に増えたため、その時間が20年・30年と長期化する傾向にあるのだという。

 

その坂を上り調子で登るのかそれともひたすら下り坂を降りるのか、40代50代で意識を変えることで上り坂を登る準備をしようというのが本書の趣旨となっている。



東大→リクルート→リクルートのフェロー→公立中学校の校長(義務教育としては民間から初めての校長だとのこと)→大阪府特別顧問・・・という藤原さんのキャリアそのものについてや、組織と自分との関係をどう作るかといったキャリア観、Quality of Lifeの考え方、以下に生きるべきかの人生観などそれぞれ非常に勉強になった。

 

(特に参考になった記述)

 

第一章 世の中を信じる

P42  

ピーターの法則(あらゆる組織は無能化するという一般原則)とパーキンソンの法則(あらゆる組織は肥大化する)がある。こうした組織の本質を冷静に、客観的に見つめながら、組織と付き合っていくこと

P46 

・・・私は、人の言うことを簡単に信じてはいけない、もっと疑え、と教えていきました。いわゆる「クリティカル・シンキング(複眼思考)」の技術を伝授したのです。

 

 

第二章 幸せは自分の中にある

P56

(日本人の人生観の中心は)自分が主人公として生きる感覚よりも、他者の目を気にする感覚が強い。

 

 

P72  

みんな一緒の「正解主義」をやめること。・・・あなたの価値観を柔らかく多様にすること。

 

 

第三章 ”いい子”は、もうやめる

P95  

みんなで幸せになれる成功モデルは、もはやなくなった。しかし、それに代わるモデルは、誰も提示してくれません。なぜか。繰り返しになりますが、それが成熟社会の実相なのです。

 

 

第四章 会社を利用し尽くす

P114

(会社を利用し尽くす部分)組織の中にいながらにして、自営業者のような存在になるためにはどうすればいいのかを意識しましょう、ということ。

 

 

P127 

いくらとんでもない実績を残してスーパーサラリーマンになれたとしても、会社はあなたのことを記憶しない

 

 

P128 

サラリーマンの最大のリスクは「上司」だ

 

 

第五章 消費の作法

P144  

私は普段から、世の中を幸せに生きていくコツは、「そうですか、ちょっとやってみますか」という思考を持った人と付き合うことだと考えています。

 

 

P163  

お金をもらわない仕事も、実は投資のうちだ

 



一読して改めて坂の上の坂を登っていくためにまず人生で成し遂げたいことを考えてそれに合わせて直近でやっていくべき事柄の戦略を考えるという当たり前のことの重要性を再認識させられた。

 

その際にみんな一緒の「正解主義」に陥ることなく、成し遂げるべきことを見極めフォーカスを当てていくことの大切さも読み取れた。



コロナ渦下にあることもあり、例えば会社人であれば、働くことの意義や会社との付き合い方、などにゆらぎのようなものが出ているということは無いだろうか?

 

この本はそんな人にも新しい視点を提供してくれるだろうと思う。(もちろんそういった事が多く言われてきているが、藤原さんの言説は其の先駆けだったのかも、などとも思える。)



坂の上の坂に今入っている人だけではなく40代でも読む価値のある一冊だと思う。






坂の上の坂

坂の上の坂目次

序章 人生のエネルギーカーブに気をつけよ

第1章 世の中を信じる

第2章 幸せは自分の中にある

第3章 “いい子”は、もうやめる

第4章 会社を利用し尽くす

第5章 消費の作法

第6章 コミュニティをシフトする

第7章 パートナーと向き合う

第8章 死とお金を考える

第9章 本当に必要な備えをする

文庫版のためのあとがき


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