今まで、多くの会社で40代を見てきましたが、40代の転職者って傾向がありますよね。
40代だと本来、転職はすべきではないと考えるでしょう。
それでも転職を考える人は、やはり特徴があり、大きく分けると2通りになります。
①実力があるものの、不器用でプライドも高いため、長続きしない人。
②実力がないものの、世渡りがうまく、キャリアアップのために転職する人。
皆さんの周囲を見渡してください。
必要に迫られて転職する人を除くと、40を過ぎて転職が多い人は大体、どちらかですよね。
まず、①のタイプですが、営業に多いですね。抜群の成績を残す人に多いです。
そうした突出したスキルは多くの場合、凡人には理解されない為、社内ではストレスを感じる日が続きます。
不幸なことに、転職して新しい会社に行っても同じことが繰り返されますが…
特に、営業センスや戦略に関しては上司より優れている為、上司の器が小さいと余計に居場所を失いますね。
出来ない上司は優秀な部下にジェラシーを抱く、というつまらない話です。
といっても、40代だと部下とはいえ、課長職であったりしますので、嫌がらせを仕掛けるのは部長職だったりします。
そりゃあ、部長から嫌がらせを受けるのは嫌ですよね、この①のタイプは、営業には自信がありますので、失望して次に行きますよ。
こんなタイプの渡り鳥は、可哀想ですが、器量のある上司(この場合は役員レベル)に出会わないと、勿体ないですね、能力が活用されないので。
つぎに、②のタイプですが、内勤者に多いですかね。
営業系の職種であったりしますが、ほとんどお客様の前に出ない等、基本は社内を見ていますね、このタイプは。
傾向として、社内のパワーバランスや権力者を見抜く力を持っています。
そこで、①のタイプとは違い、②のタイプは社内に向けてその営業力?を発揮します。
そして、なぜか昇進していく、という世渡り上手な人たちですね。
このような世渡り上手の人は、どの会社にもいることでしょう。
部下の手柄を自分の功績にすり替えるスキルがあるので、出世が早いのです。
同時に彼らの多くは、自分の能力ではこれ以上、昇進できない、という嗅覚も持っています。
また、昇進を最優先に考えているので、常に転職のタイミングを探っています。
そして、多くの部下の手柄で昇進しているせいか、職務経歴も立派に書き上げます。
これで多少、英語でも話せれば、次の会社では年収が+100万でこのポジションで、となっていきます。
こういう人、多いですよね、東京に。
本社機能が集中しているせいか、お客さんとのコミュニケーションが薄く、社内政治に集中している、と地方の営業所や支店はバカにしています(笑)
お客様の前では、何も出来ない人が出世していく、という独特の文化ですね。
外人の知り合いに聞くと、欧米のマネジメントクラスは喜んで客先に出向くので、日本の社内政治優先の姿勢は、よく理解出来ないそうです。
②のタイプは本当に嗅覚に優れていて、「あの人が辞めたの?」と驚かれるくらい、突然、転職します。
それを何回か繰り返して、収入とポジションを上げていく人を多く見てきましたが、一部の例外を除くと東京勤務者が多いですね。
そして、営業と関連する部署が多いのですが、自ら営業しない人が多いです。これは100%ですね。
ここまでお読み頂いて、気づかれましたか?
そうです、①のタイプと②のタイプは正反対です。
そして、組織の中では②が①の上級役職者になりますので、どうしても①の存在を疎ましく思います。
その抜群の営業センスと社内での無頓着な生き方に。
①のタイプは②のタイプについて、見下していたりしますので、悪循環ですよね。
はっきりしているのは、どちらのタイプもいつ転職するか分からないので、待てばよかった、となりそうなことですね!
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