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ロストジェネレーション世代の転職事情

ロスジェネ

氷河期世代にチャンス到来

 

ロストジェネレーション世代

1971年〜1984年生まれの現在アラフォーに該当する年代は、「就職氷河期世代」「ロストジェネレーション世代」と呼ばれ、バブル崩壊後の景気後退が直撃したことによる就職難を被った世代となります。

 

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バブル崩壊後、企業は事業継続のために新卒求人の減らし、さらに、リストラ(リストラクチャリング)の活用をし始めます。かつての終身雇用と年功序列が終焉を迎え、たとえ大企業の正社員であってもリストラ対象として退職を余儀なくされることとなりました。

 

一方、当時の転職事情の観点からは「転職=忍耐力がない」とマイナスの印象が根強く残っていました。アメリカやイギリスでは「職務に応じた能力」が求められるため、転職そのそもが一般的な考え方ですが、日本では「勤続年数と共に能力も向上する」と捉えられていたため、キャリアダウンに繋がる転職ケースも多く見受けられています。

 

また、正規雇用の求人数が激減したことで、契約社員や派遣社員として生活する人たちも少なくありませんでした。

 

こちらはバブル崩壊後から数年経過した1996年に派遣法が改正され、対象業務が26業種まで広がりました。このことが非正規化を更に加速させたとの見方もあります。

 

この頃は一度非正規雇用として従事すると、そこから正規雇用に転職することが簡単ではありませんでした。そのため、20代から現在まで非正規雇用のまま生活をしている人も少なくありません。

 

その後、幾度かの派遣法改正が行われましたが、この世代での転職事情が大きく変わることはありませんでした。

 

今回はこのアラフォー世代にフォーカスして、最新の転職事情をレポートしていきます。

「ジョブ型」雇用における企業が求める人材像

長らく苦境を強いられたアラフォーですが、近年では状況が大きく変化してきています。

 

その一因として、アメリカをはじめとした欧米諸国や、外資系企業で主流となっている「ジョブ型」雇用が日本企業でも取り入れられるようになってきたことが挙げられます。

 

「ジョブ型」とは、これまでの「人材を募集して適材適所に配置していく」というメンバーシップ型の雇用とは異なり、予めジョブ・ディスクリプション(職務記述書)を定めて、職務に対して、人材を雇用していくという方式です。職務内容が明確になっているため、就職後に「こんなはずではなかった」というミスマッチが起こりにくく、効率的な方法として取り入れられています。

 

また、一見すると、特定のスキルを保有したエキスパートに向けられたシステムのようですが、日本のジョブ型には、従来のメンバーシップ型要素も取り入れた、いわゆる「ハイブリッド型」を採用している企業が多く見受けられています。

 

◇ハイブリッド型の特徴

ジョブ型・・・「市場価値、成果による報酬」を重視

メンバーシップ型・・・「コミュニケーション能力、マネジメント能力」などの人間力も考慮

 

このように、企業は専門性を持った人材の確保と同時に、チームビルディングやリーダーシップ性を持った人材も必要しています。

その背景にはダイバーシティの浸透、ビジネス速度の加速化、トレーニングコストの削減など、様々な要因があると思いますが、アラフォーに取っては概ね歓迎する変化と言ってもいいでしょう。

 

アラフォーは即戦力として期待されている

先に述べたように、時代背景やビジネスのあり方が変化してきてたことにより、転職を考えているアラフォーにとっても活動がしやすくなってきています。

しかし、転職活動をする前に、今一度キャリアプランについて考えていただくことをお勧めします。

 

20代の若者であれば、企業側もある程度の成長を見込んだ採用を行います。しかし、アラフォーの場合には即戦力で活躍することを期待されています。そのため、まずは過去の経験を振り返る、自身の強みを明確に整理することが大切になってきます。

 

できれば「〇〇をするために転職をする必要がある」「〇〇の分野で〇〇を成し遂げたい」という転職をする目的まで明確にできれば転職後にミスマッチを感じて悩むこともなくなるでしょう。

 

振り返りをする際には、過去の経験や出来事をメモに書き出してみるのもよいでしょう。頭の中が整理されるので、自身が持っている強みが異業種へ流用できたり、新しいビジネスアイデアが生まれるかもしれません。

 

この経験を持っていることこそがアラフォーの強みでもありますので、是非取り組んでみていただければと思います。

 

また、キャリアプランを描いた後に、今度は企業がアラフォー転職者に求めている能力と突合させてみましょう。

 

◇企業が歓迎する能力

  • 数字を持っている
  • チームビルド・マネジメント実績がある
  • 特殊スキル(専門的な資格や経験など)を保有している

 

企業の規模、業種に捉われず、キャリアプランに沿ったキーワードで検索をしてみると情報収集がしやすくなります。

 

情報収集の際は、第三者のサイトではなく、企業の公式ホームページから「投資家情報」「ニュースリリース」の内容と更新頻度を確認すると、より正確な情報を得ることができます。

 

転職活動は選択と集中

実際に活動を起こす際には、転職サイトへの登録、転職エージェントの活用も有効な手段です。併せて、キャリアプランを達成するためには公式ホームページからの応募も検討してみてください。

 

エージェントのビジネスモデルは、求人を掲載している企業に対して人材を送り込むことで利益を得ています。そのため、稀に希望をしない企業へのアプローチや、条件に対して妥協を求めてくることもあります。

 

また、事前に公式ホームページを参照して情報収集することにより、入社後に成し遂げたいことなどを、より具体的にイメージすることができます。

 

アラフォーは限られた時間の中で、より効率的に最大限の成果を得るために転職活動を行う必要があります。そのためには、やみくもに行動するのではなく、キャリアプランの作成と情報収集にしっかりと時間を割くことが重要になります。

 

現状を打破したい方も、新しい領域へチャレンジしたい方も、より良い結果を得るための方法としてご参考にしていただければ幸いです。

 

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