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転職難民にならないために本当に理解していて欲しいこと(前編) 

転職難民

転職難民にならないための処方箋とは?

始まり

今年春に前職を希望退職に応募し退社。会社からの待遇への不安や条件の良い退社条件でもあったので迷いはしましたが転職を決意。また再就職支援も受けられるということで多少は納得もし、安心もした形で退社しました。

 

結論から言えば想像以上に厳しい現実に、鬱寸前まで追い込まれました(性格や家庭の金銭的な事情により様々ですが)

 

49歳、妻に子供2人、来年には大学受験、家のローンとまさにこれから先も収入が必要になる状況での転職決意でした。



前職では最高で年収650万、直近でも540万ほどの年収があり、管理職、大手アパレルということもあり福利厚生面でも恵まれていました。

 

前職での社内評価も決して悪いわけでもなく、会社には不満はありつつも仕事内容自体は好きな仕事で仲間にも恵まれていました。

 

転職に際してもコロナ渦の中とはいえ、前職での経歴や自信もあったため、なんとかなるだろうとのいうのが最初の気持ちでした。



待っていた現実 誤算① 再就職支援サービスが頼りにならない、転職成功の見込みの薄い人には他のエージェントも離れていく

まずは最も頼りにしていた再就職支援サービス(リクルートキャリア)がマニュアルに沿った誰でも出来るような履歴書作成と経歴書の作成レクチャーから始まり即求人案内をしてくれなったことは誤算でした。しかも応募までの準備で1ヵ月かけるといった非常にのんきなスケジュール。

 

最も期待した求人斡旋や企業への売り込みといった活動へのことに関しての積極的な動きがなかった。この辺に関しては成功報酬ではなく、報酬が確定している支援サービスのぬるさを関しました。

 

転職を成功させないと報酬がない他のエージェントのほうが始まりの対応は良かったぐらいです。

 

応募への準備が(履歴書や職務経歴書が完成)完了したら、求職斡旋はリクルートエージェントにバトンタッチされ、会ったこともない、会えることもない女性担当者に引き継がれました。



リクルートキャリアの担当者からの案内はほとんどなくなり、求人斡旋や進捗状況の確認すら聞いてこないので、支援サービススタート1ヶ月後のリクルートからのアンケートに不満を回答、その後は多少対応は改善されましたが、転職につながる支援は最後まで納得のいくものではありませんでした。

 

決まった転職先もリクルート経由ではありません。



待っていた現実 誤算② かっていても、それ以上の現在の転職事情の厳しさ

そういったこともあり再就職支援サービスに頼り切れないことから独自に他のエージェントも活用しながら転職を活動をスタートさせたわけですが、考えが甘かった私は最低でも年収450万、管理職候補、出来ればアパレルもしくはその他小売り企業での転職を希望していました。



いざ求人を見てみると、想像以上にアパレルでの求人がほとんどない、小売り業自体も少ない。あるのはドラッグストアや食料品関係といった小売りではあっても経験や資格が必要なものばかり。もしくは今後の長期活躍を期待する35歳までといた求人ばかりでした。

 

営業でも同様の傾向でした。未経験OKとい求人でもやはり多少の営業経験や、年齢制限があり、初任給はかなり低く、資格でもとっていかないとキャリアアップ・収入アップは見込めない求人ばかり。あとは基本給はほとんど変わることなく完全実力主義のインセンティブで稼ぐしかないような求人ばかりでした。(地方は特にその傾向が強いです)

 

このあたりに関してはメンタルが強い人であれば応募し、採用されることもあるのではないかと思いますが。

 

他のエージェントも最初は対応が良くても、転職できる見込みの薄い自分には徐々に対応が薄くなっていきました。はっきり言って自動送信メールぐらいしか届きません。担当者の支援ではなく、システムによる機械的な支援のみです。



厳しい現実 誤算③ 自身の市場価値がまったく理解できていなかった

アパレルで働いていたせいもあってか精神年齢は若く、49歳という世間一般では完全なおじさんであると認識が甘かった。

 

そこがあだとなり、転職スタート時からある程度の危機感を持って転職をスタートことができなかったのが大きな反省です。

 

またそこまでの厳しい現実をリクルート担当者からも説明されなかったのも勘違いした原因でした。

 

アパレルに限らず精神年齢が若い方はここに陥る可能性は高いです。決して悪いことばかりではないのですが、自信をしっかり認識するといううえでは過信は禁物です。



求人の傾向

好調企業:中途半端な40代以上をシュリンクさせ、余裕があるうちに長期に活躍できる人材を育てる募集をしている
  
不振企業:今後の会社を支える即戦力を募集している(経験・資格など)
 
完全実力主義で、ついていけずに退社した欠員補充

好調であるが故に競争相手も多く、競争に勝ち残っていくための即戦力、期待のもてる若年層の募集

いわゆるブルーワーカーと言われる工場勤務(派遣が多い)

ものすごく特殊な技能や資格が必要な仕事

居酒屋といった大手のチェーン経営しているところの店長、エリアマネージャー

 

超超一流向けハイクラス求人



おおまかですがこのような感じです、資格や経験あり、需要がある業界であればむしろ転職し、年収アップさせるチャンスの時期ですが自分のような資格もなく、不振業界の不振会社出身者という完全な転職弱者にとっては応募する求人をみつけることすら困難でした。

 

極端に言えば、なんの取柄もない、即戦力にもならない50歳まえのただのおっさんということです。

 

とにかく書類選考が通らない、大手ではデータをもとに初期選考はAIで処理しているところもあり、人事担当者の目に触れることなく不採用になることもあります。(年齢。性別など、年齢で即不採用の判断がかなり多いのではないかと思います)



厳しい現実 誤算 想像以上のメンタル面でのつらさ

精神的に強い方、家庭の事情がそこまで厳しくない方(子供が社会人になり安心、ローンがない、嫁が働いていて収入もそこそこあるなど)はさほどプレッシャーを感じないかもしれませんが、そうでない自分にとってはとてつもないプレッシャーと焦りが襲ってきました。



転職活動といっても、書類作成やある程度の求人に目を通すと、その後は新着求人のチェック、希望があれば応募するぐらいの活動しか出来ることがありません。

 

筆記試験の勉強をすることも出来ますが、転職弱者のメンタルが弱い自分にとっては、なかなか勉強も手につかず、資格の勉強をしようにもやりたい職種や業界を選べる余裕もないので、勉強しようがないのが現実でした。

 

ですのでほぼ求人検索は午前中で終わり、午後からはするべきことがなくなり、何もすることがない、何もしていない、働いていないのに三食ご飯だけはお世話になっているいう自分を猛烈に責めるようになりました。

 

特に子供が返ってくる夕方以降や、週末は居場所がなく申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。ここ数ヶ月本当に心の底から笑ったことは一度もありません。

 

すると体にも変化が出てきます、不眠、のどのつかえ、ひどい胸の苦しさ、朝起きた瞬間から始まる苦しさです。

 

なんの進展もなく1日が終わる恐怖、朝起きて厳しい現実にさらされる恐怖。完全に精神的に病んでいる状況です。



厳しい現実 誤算 意欲の低下

あれだけ転職しないといけないと強く思い、早く働きたいと思っていた気持ちが下がり始めます。

 

転職出来ないこと、成果が出ないこと、応募活動すらしないことへ言い訳探しが始まります。

 

敗北感・自身への不甲斐なさや長引く転職活動を少しでもやわらげようと、言い訳をつくってますます消極的になります。

 

時代が悪いとか、企業の悪い口コミ情報を見て、応募しない方がいい求人だとか、ますます転職成功から遠のく行動や思考に陥ります。

 

もうそこまでいくと引きこもりです。誰とも会いたくない、テレビもつけたくない、周りを妬んでしまう。

 

ここまでくるとはっきり言って自分自身ではコントロールは聞かず、かといって他人とも話せず、ネットの薄い内容のひやかしの慰め記事や、きれいごと記事を読んでもまったく改善には向かいません。

 

『たまには息抜きを』、働いてなく、ろくな転職活動も出来ず苦しんでいる精神状態の人間が本当に休めると思ってるのか?

 

本当に転職弱者にとって必要な情報は皆無に近いかもしれません、あるのかもしれませんが、そのぐらいに追い込まれる状況になりました。

 

頑張らないといけないのに楽をすることへの思考が強くなります、怪しい副業サイトを見たり、FXや株、ユーチューブやブログ、それはそれで決して甘くはない世界なんですが、ネットにあふれる簡単に成功や大金を掴んだうそのような広告に目がいってしまうのもこの時期です。

 

最低だな、と自分を責める気持ち、ほんとうにつらく負けそうになり、逃げたいという気持ちの自分との壮絶な戦いですが、はっきり言って放置すれば確実に負けてしまいます。



厳しい現実 誤算 企業の選考には意外と時間がかかる

応募してから平均で書類選考にかかる期間が1週間、面接回数にもよりますが、長ければ内定をもらうまで1ヵ月かかることもあります。

 

今この瞬間応募して、内定をもらって働き始めるのは1ヶ月以上先ということです。

 

転職活動の離職期間の理想は3ヶ月~半年以内ですが、書類作成から始めてと考えると3ヶ月なんてあっという間に過ぎてしまいます。

 

離職した人であれば応募書類作成は1週間ぐらいで終わらせ、応募・面接とすすめないと時間はどんどん過ぎていきます。

 

特に採用に慎重に慎重を重ねるの採用事情を考えると本当に内定までに時間がかかることも考えておいたほうがいいです。

 

以前のような、不確実な淡い期待だけでは企業は内定を出しません、確実な確信をもった採用しかしない傾向が強いので企業は時間をかけて選ぶことが多いです。

 

それ以外にもそもそも転職希望者が多く、応募が多いことも原因だとは思いますが。

 

 

転職スタートから、待っていた現実までの話です。後編に続きます。後編は、その後のどうしていったのか、とか、苦しんでいる人へのほんとささやかなアドバイスを書かせてもらいます。

 

転職難民にならないために本当に理解していて欲しいこと(後編) - 40代転職ガイド

 

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