40代転職体験談まとめ

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ブラック企業へ入職し転職を決意するまで

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私は大学の就職活動時、就職氷河期で40社受けても内定がもらえないことは当たり前と言われる時代だった。

 

正直、大学まで行ったので就職浪人だけは避けたいと思っていた。『就職氷河期で贅沢は言っていられないので入職できてお給料がそこそこもらえたらそれで良い。』という考えで就職活動していた。

 

噂通り何ヶ所も受けたが落ちるばかり、求人も少ない。時間も経つばかりで焦っていた。

 

ある日、大学の先生からの勧めで医療福祉関係の企業を紹介してもらい、企業のこともよく知らないまま就職試験を受け、合格した。

 

就職浪人を免れることができ、やりたい仕事だったので安心していたが、代表的なブラック企業へ入職してしまったのだ。

 

休憩時間もお休みもほとんどない、就業時間もあってないようなもので残業代ももらえなかったが、新卒だったので『どこもこんなもんなのかな。』と思っていた。また同僚や上司からも『他所の企業の方がもっと大変。うちはいい方よ。』と聞いていたので、なかなか辞めれずにいた。

 

しかし、体も限界だったのか体調不良になり、ずっと居ると体がもたないと感じ、退職を決意した。そこの企業は、職員の入退職が頻回だったので、手慣れたように退職の手続きをしてくれ、すぐに辞めさせてもらえた。

 

仕事を辞めてから転職先を探した。転職先を探すのに時間がかかっても良いからホワイト企業を探そうと考え、何度も近くのハローワークへ通った。お休みがきちんともらえて、残業代がもらえる働きやすい医療福祉関係の仕事を探した。

 

ただ、ハローワークの職員さんやパソコン、資料だけではその企業がブラックなのかホワイトなのか全く見えてこない。どうすれば企業の現状が分かるのか考えた結果、直近で開催される就職フェアへ行くことにした。

 

就職フェアへ行き、企業の雰囲気を確認する

就職フェアとは、数多くの企業がブースを出し、新しい入職者を探す企業と転職者のマッチングイベントだが、そこで企業の雰囲気がよく分かる。

 

私は、いくつかの企業に足を運び、福利厚生だけでなく、企業のブースの雰囲気や職員の態度を良くみた。

 

とても退屈そうにしているところは新人への対応も不機嫌にされそうなため行きたくないなあとかここの企業のテンションは自分とあわないなあなど考えながら周った。

 

1ヶ所だけ、福利厚生もきちんとしていて、とても穏やかな雰囲気のところがあった。

 

一度企業へ見学に行ってみる

私はその企業のブースを訪れ、話を聞いた。私から企業側へ『一度見学に行かせてもらっても良いですか。』と聞くと、快く『いいですよ、いつでも来てください。』と言ってくれた。

 

日程調節をしてその企業へ見学に行くこととなった。見学へ行くと、実際に働いている職員や雰囲気を見ることができる。すれ違う度ににっこり挨拶をしてくれる職員。患者への対応も見たがにっこり落ち着いた雰囲気で対応をしている。にっこりできるほど心に余裕がある人が多い=ここはホワイト企業かもしれないと実感した。

 

他の医療福祉関係の企業も見学したことがあるが、ブラック企業は、忙しさに追われ、職員が冷たい所が多いように感じた。

 

見学が終わり、企業のトップと面談をした。企業についてたくさん教えてくれた、細やかな対応だった

 

この時に私も聞きたいことを聞いた。気になっていたのがお休みと残業のことだったのでなぜ知りたいかポジティブな理由を付けて確認した。

 

単にお休みや残業のことだけを聞くとやる気がない人材に感じるため『資格の勉強をしたいので教えてほしい』など一言理由を付けて確認するだけで一気に印象が変わる。いろいろ聞いても嫌な顔をせずとても丁寧にいろいろ教えてくれた。

 

今思うと、トップの雰囲気が全体の雰囲気のように感じる。  

 

入職を希望する場合は後日エントリーシートを出してほしいと言われた。私は入職を決意し、エントリーシートを出すことにした。

 

受かるエントリーシートの書き方

見学した際に求める人材の話になった。当たり前だが、その話をもとにエントリーシートを記入した。自分が入職することで企業にもたらすメリットも書いた。何枚もエントリーシートを書いていると汚い字になりがちだが受かりますようにという気持ちを込めて丁寧に書いた。エントリーシートと一筆手紙を同封して郵送し、数日後面接の連絡があった。

 

面接はスーツで好印象に

社会人になると私服で面接に行っても良いかなと考えたが誠意と礼儀を表すためにスーツで出向いた。医療福祉関係なので化粧は薄目。穏やかな笑顔と心地よいはっきりとした声を意識した。(ここは業界によって異なるためリサーチした方が良い。)面接も和やかな雰囲気で終わり、数日後採用通知が来た。就職活動をはじめて約5ヶ月経ち、ホワイト企業への転職がやっと決まった。

 

入職後~今の現状

入職してから休憩時間もお休みもあり、残業代もきちんともらっており満足している。嫌な出来事があったとしても働いている職員が良い人たちばかりなのでお互い励ましあって頑張れている。

 

入職してから努力したことが一つある。入職しても頑張っている様子がないと誰からも認められず、仕事をしないイメージがつくと居づらくなったり、当たりがきつくなる可能性も高い。現にそのような人をみたことがある。

 

そのため、朝は部署の誰よりも早く行き、勉強をしたり、準備をした。少し時間ができれば『何かすることがありますか。』と聞き、仕事へのやる気を見せた。すると『頑張っているね。』『いつもありがとう。』と声をかけてくれる人が増え、早く職場に打ち解けることができた。

 

最後に

 お金に少し余裕があるのであれば転職は急がない方が良いと私は思う。急いで入職先を探しブラック企業へ入職してしまうと再度転職先を探さないといけなくなるので二度手間である。

 

まずは、ハローワークや就職フェアへ出向き、企業の見学などをして自分の目で企業を確認し、ブラックなのかホワイトなのか自分の考えに合うのかどうか慎重に見分けが必要である。

 

人から話を聞くのもひとつの方法ではあるが自分と他人は価値観が異なり、聞いた話と違うとなりやすい。『自分の目で企業を実感する』ことが転職する上で重要なポイントだと思う。

 

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