私は新卒で入社した金融機関から、言語サービス系の上場企業へと転職することに成功した。
正直に言うと、金融機関を辞めたのは「嫌になったから」だ。度重なるパワハラ・セクハラにすっかり気が滅入ってしまっていた。
つまり、「やりたいことがあったから」という前向きな気持ちからではない。
ここからは、そんな私の経験を交えて、企業選びから面接までの【転職のコツ】をお伝えしたい。
企業選びから応募まで
①活かせるスキルを把握する
前職の経験を経て、私は金融関連の知識を多少なりとも身につけていた。ただ、その経験だけを活かそうとすると、同業種へしか転職できないだろう。
そもそも私が前職を辞めるきっかけになったのはパワハラやセクハラだ。私は金融機関の過剰なノルマや、地方の閉鎖的な雰囲気がそうさせているのではないかと考えていた。もう金融機関からは抜け出したかったのだ。
そこでもう一度自分のスキルについて考えたところ、学生時代から得意としていた「語学」があった。
「語学サービスを提供している会社」を軸に、「ちなみに、金融の知識もあります。営業として、成績もあげていました。」といったスタンスで、自分を売り込んでいくことにした。
②応募先を絞り込む
言語を活かせる会社だけでも、ごまんとある。英会話・翻訳・貿易・出版などだ。
そうなると、「語学サービスならなんでも良いのか」という疑問が出てきた。
長く働いていくことを考えた時、やはり気になったのが、「労働条件や福利厚生」の面だ。
転職サイトを見ながら、さらに譲れない条件を決めていった。私の場合、「週休2日以上」や「社会保険完備」などが加わった。
また、「職場の雰囲気」も大きなウェイトを占めていたので、こまめに口コミを見て回った。
現在勤めている企業の口コミでのデメリットでは、「静かでだれも話していないことがあった。」などと書いてあったと思う。個人的には静かな方が集中できるので、デメリットには感じなかった。このあたりは相性だと思う。
③心構え
上記でも少し触れたが、私は企業を探す際に転職サイトを利用した。これらに掲載されている企業には共通点がある。基本的には、お金を払って転職サイトに求人を出しているのだから、『人が足りなくて困っている』のだ。
中途採用と新卒採用との大きな違いだと思う。新卒が大群で押し寄せてきて、どれどれ、誰を選ぼうか、というスタンスではないのだ。
相手がすでに困っている状況というのは、自分を売り込むには適している。
「売り込みたい自分」と「企業が求めている人物像」が一致すると、採用されやすいだけでなく、働き始めてからも、働きやすい環境である可能性が高い。
面接
ここまでで、採用までの道のりは9割完成していると言っても過言ではないと思う。
面接はどれも長くて30分ほどではないだろうか。書類選考は通っているのだから、「会って、時間を割いてもいい」程度には、もう採用担当者は興味を持っているのだ。
なぜわざわざ会うのか?
書類選考では伝わらない「雰囲気」を見ているのだと思う。会ってみて、「なんか違う」ということは十分起こり得るが、気にすることではない。
面接を受けに行く側も、ホームページからは分からないことを聞く絶好のチャンスだ。私の場合は、言語サービス系の企業の面接を受けていたので、機械翻訳の今後の展望などについて聞いた。
また、営業成績にも自信があったので、これまでの営業経験についてアピールした。かくして、言語サービス系の企業で、営業員として、金融機関を担当する部署に配属されることになったのである。
雰囲気を見て相手を見極めるのは、採用担当者だけでなく、こちら側からも十分すべきことである。どうしても採用担当者が優位かのように感じやすいが、前述の通り、採用の前提には人手不足がある。
対等な立場あることを念頭に、「見定められた」といちいち肩を落とすのではなく、面接を受けに行く側も、ホームページからは分からないことを聞く絶好のチャンスだということを忘れないでほしい。
私の場合は、言語サービス系の企業の面接を受けていたので、機械翻訳の今後の展望などについて聞いた。採用担当者が自社の商品に詳しくないなど、いくつか雰囲気が合わないと感じる面接もあった。
面接は、実際に会ってみないと分からないことをお互い確認し合う場として活用するべきだと考える。
また、書類選考でも記述したことだが、営業成績には自信があったので、これまでの営業経験についてアピールした。これも会ってこそ伝わる面であると思う。
かくして、言語サービス系の企業で、営業員として、金融機関を担当する部署に配属されることになったのである。
当初の理想通りの結果となった。
失敗
転職活動中、思わぬ落とし穴があった。転職活動では、『気力・時間・お金』を消費する。
転職を急ぐあまり、後から考えるとあまり労働条件の良くない企業にも応募した。
書類選考のために書類を出すのはそう苦痛ではなかったが、選考が進むにつれて面接が多くなってくると、働きながら各地の面接に行くのは負担が大きかった。
②の応募先を絞り込む作業は、かなり慎重に行ってもいいと思う。
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