大塚寿さんの著書 40代を後悔しない50のリストを手にとってみた(大塚寿さん関連の過去記事:「資料送っておいて」と言われたらチャンスと思え!感想)。
副題は1万人の失敗談からわかった人生の法則。
著者の大塚さんはリクルートを経てMBAをとった後に、セミナービジネスで起業されたという方。営業関連の書籍も出されているバリバリの方だ。
同書はその大塚さんが、過去いろんな人からヒアリング収集した”40代で失敗したこと“をリスト化した、40代をより良く生きるにはどうすべきかを考える材料をくれる本だ。
私自身まさに対象年齢に入っているので、色々考えさせられる内容だった。
冒頭の部分で、40代は組織の中で20代・30代とは異なった役割が付与されるため、20代・30代とは異なった働き方をとらなければならない、という指摘があり、改めて40代って?を考えるきっかけを貰えた感じがした。
以下、心に響いた部分を簡単に抜粋する。
03.「二元論」で考えなければよかった
→単純に白黒で考えるのではなく、其の間のグレーゾーンこそ豊かな人生の鍵であるという指摘については首肯できる部分が大きかった。
05.未来の成功より「今日一日」を大切にすればよかった
→『なりたい自分』同様に『ありたい自分』、つまり今日をどう生きるか、今をどうありたいかの目標設定もしておくこと
09.社内外で「本当に頼りになる人脈」を築いておけばよかった
→人間検索こそ、四0代が担うべき役割である、とのこと
13.「どこまで目指すか」を考えるべきだった
→(組織人として「どこまで目指すか」を考える必要があるという文脈で)流されることなく、自分の意志で未来を切り拓けばよかったと多くのシニアが後悔している。
→40代が人生の方向性を具体的に設計するラストチャンスであるという指摘が心に響いた。
37.もっと「仕事に役立つ本」を読めばよかった
→読んだ内容を活かせるような読書をするためには「ばっかり読み」(何か関心を持ったテーマがあれば、手当たりしだいに類似書を買い求め、10冊ぐらいまとめて読む方法)がお勧めで、その方法をとることでテーマのエッセンスをつかんで確実に習得することができる、とあり参考になった。
これ以外も本をどう読むかの部分は成功者の読書法とは?ということで参考になったし、実践してみたいと思った。
45.「上司の能力」を積算しておくべきだった
→「上司がものを決めるときに何を基準にするか、何を大切にするか、その優先順位を押さえて」おくという部分は何かの本で読んだ、上司をマーケティングする、という話と似たような内容だが、改めてその重要性を思わされた。
これ以外にも心に響く項目が満載だった。40代をどう生きるかを考えるために、質の高い人生を送るために、先人から学ぶ。
先日紹介したエッセンシャル思考などと一緒に手元に置き折に触れて読み直したい一冊となった。
(目次)
・第1章 この10年で何より大切にしたいこと
・第2章 プレイングマネジャーとして本当に必要なこと
・第3章 忙しいだけで終わらないために工夫すること
・第4章 人生を左右する「人付き合い」で知っておくべきこと
・第5章 年相応に学ぶべきこと ・第6章 会社・社会との向き合い続けるために考えておくこと
続けてこちらも是非
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