はじめに
採用人事は、バブル崩壊と時を同じくして、時代が求めるスキル重視型へ移行してきました。更に新型コロナ問題の影響で、求める人材の求人条件は、厳しくなっています。
業界によって差異はありますが、シビアに考えている企業では、求める人材でなければ採用しないので、求人倍率とは裏腹に常に“就職難”といえます。
同様に人事担当者のスキルも高いものが求められる様になりました。
その点で、旧日本型企業を中心に変わらないのは、中高年雇用の弊害は事実もありますが、年齢への偏見です。
つまり、現在40代の転職は、30代までより更に厳しいということです。
採用担当の職務
採用担当の職務は、会社に利益をもたらす人材を確保する事につきます。
その職務内容は時代と共に大きく変わってきました。
終身雇用時代の採用手法の多くは割と簡単でした。会社に長く居てくれる人材の確保です。
ですから手法は、過去の学歴(成績)と懲罰/入社試験結果/面接時の対応位でした。理由は、企業が教育(投資)することができたからです。
ところが徐々に、離職率が上がり、新入社員は数年で離職する時代です。また、バブル崩壊以降は企業も体力もなくなり辞めていく人材に投資することをしなくなりました。
今、求められる人材は“即戦力”です。
つまり、入社以前に他でスキルを身につけてきた30歳前後です。
したがって現在、採用担当者も人材評価職務は人物を見抜ける高スキルが求められています。
40代応募者に採用担当が想うこと
上項で述べた様に現在の採用担当も高スキル者が増えています。
その事を踏まえて採用担当が考えることをいくつか箇条書きにしてみます。
- 過去の記録(実績)は要らない(今後何をやってくれるのか?)
- 前職での立場・待遇を主張は要らない
- 論理的に自己アピールかできるか?(プレゼン/コミュニケーション能力)
- 即戦力かどうか?
(営業系なら顧客をもっているか?)
(企画系なら前職で有望な企画を行う前に辞職するのか?)
(消極採用:欠員・補填要員となりうるか?)
- 「この人ならきっと業績をあげる」と想うか?!
現在の必須のスキル
- 公私混同スタイルの排除
- 守秘義務の徹底
- コミュニーケションスキル
- 米語(英語はもはや方言)
- IT(IT機器と情報のハンドリング)スキル
@加えて、コロナ問題でテレワークを含めて非対面スキル
筆者の呟き&まとめ
筆者の呟き
以前、記事を書いていて、少数ですが国内外で邦人以外の面接・面談をしたことを思い出します。
国内にいる外国人は、文化の違いはあっても “郷に入っては郷に従え!”で邦人とさほどの違いは感じませんでした。
しかしシアトルで外国人や在米邦人の面接をした時に、「雇ってもらえれば、貢献する」アピールが強かったのを思い出しました。30年程前は、国内では、自己アピールは外資系や商社系の一部でしか見られませんでした。
それに加えて、未だに表計算ソフト等のスキルに価値がある日本ですが、欧米は当時から使えて当たり前だったことです。
ですが、コロナ問題で日本もITスキルが必須となりそうで感慨深く感じます。
まとめ
確かに、会社員35歳限界説が20年程前から言われて久しいです。
しかし、40代のみならず全ての世代の転職(就職)が厳しいのです。
20代~30代に較べれば、労力はかかるでしょうが、転職したい業界や業種を絞って対応スキルを身につければ道は開かれると思います。
日本も民間、公務者を問わず30代前後のリーダーが年々増えています。女性のリーダーも増えています。
逆に考えれば、年齢は関係ない時代となりつつあります。
必要な基礎スキルと自己表現スキルがあれば転職(起業)はできるでしょう!
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