40代転職体験談まとめ

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転職という名の新しい挑戦

40大転職で新しいスタート

40代というのは、終身雇用制が当たり前の様にあった最後の世代なのかも知れません。



私自身、今は50歳ですが、転職したのは、ちょうど2年前の3月でした。



終身雇用制を信じ切っていた私でしたので、まさかこの歳で転職するとは夢にも思っていませんでした。



もっと言えば、転職する三か月前まで、転職をするとは思っていませんでした。私にとって転職というのは、それほどのものでした。





転職と言うワードで検索をすると山ほどの情報が出てきます。



しかも、内容は意外とポジティブなものばかりで、むしろ、転職した方が得なのではないかと思えるほどです。



しかし、その転職の検索ワードに40代と追加すると、ネガティブな情報がチラチラと見えてきます。



年齢を重ねて行けば、間口が狭くなると言うのは、考えればわかる事です。



ただ、私の経験の中で、40代になったら、転職しようと思って、今の会社に入社した人はどれぐらいいるのか?という事です。



キャリアアップの土台として、起業を目標にしている人は別として、殆どの方々は、事情があって、已む無く、転職をしなければ行けない。せざるを得ないという状況で転職を選択しているのではないでしょうか。



当然、一番、良いのは贅沢を言わなければ、、入社した会社で、そのまま定年を迎え、一つの会社で職をまっとうする事だと思います。



しかし、一寸先は闇というこの時代です。終身雇用制がなくなりつつあるこの時代です。



リストラをされる対象も40代。会社も家庭も、一番、責任が肩に圧し掛かるのも40代。



転職したいけれど、現状の待遇面、環境面などを考えると、家族の為にと、現状維持を選ぶ人も私の周りでは多いです。私もその一人でした。



でもそんな私が転職しました。




転職した理由と言うのは、私にとって決して前向きな転職ではありませんでした。



前の会社の経営が傾き続け、給料未払いが二か月続いた事が、実は一番大きな原因でした。5年前から給料遅配は始まってました。



私は中間管理職の立場で、部下にまで給料遅配が行かない様に、当時の立場の中で微力ながら行動をしていました。



その時の給料遅配の段階で、将来の不安を懸念し、私の妻は、転職、副業を勧めて来ました。



ただ私は前の会社が大好きだった事もあり、ある意味、情に流された形で残る決断をし、妻も何とか納得させ、どうにか生活のやり繰りをしていました。




しかし、2年前、いよいよ給料未払いが発生したのです。



日々の生活があります。もう好きだ嫌いだの感情論だけではどうにもならなくなりました。




そして、私の目の前に2つの分岐点が現れました。私は直感しました。この分岐点での選択が、今後の人生、家族の人生、自身の晩年への大きな人生の選択になるのだろうと。



前の会社で経営者と共に5年、10年かけて、会社再建に尽力を尽くすか。ゼロからという思いで、新しい転職という挑戦をするか。



私は妻と何度も話し合いました。同じ40代でも、40代前半と後半の転職は大きく違います。それぐらいリスキーだった事はわかっていました。



ただ、今回は状況が状況です。ここは自分の感情は抑えて、家族の意向を優先しようと決めました。私のわがままで、ここまで家族を巻き込んでしまった。今回は家族の出した答えを、自分の答えと決めて、前へ進もうと決意したのです。




その結果が48歳にしての転職でした。



私にとっては大きな大きな挑戦です。31年間の会社を退職しての転職です。



転職する前は、心の余裕がある中で、転職サイトをよく閲覧していました。



しかし、転職がリアルになったその時は、一切の情報を見る事を辞めました。それは、今の行動そのものがリアルだからです。



時代は日々変わっていきます。三か月先など誰にもわかりません。ならば、自分の歴史は自分で作ろうという事です。



40代と言っても、当時の私は48歳。情報を見なくても転職が厳しい事は百も承知でした。



しかし、自分で三か月以内に必ず内定を取る!と目標を決め、ハローワークにも足げなく通い、その中での早期就職セミナーにも積極的に参加し、リクルートエージェントにも登録し、難しいとわかっていても、同じ業界で勝負しようと決めて、挑みました。



歳の割に自分にとって高い目標を掲げたからには、もう行動するしかありません。



しかし、現実は現実です。毎週、毎週、紹介カードを郵送しては、毎週、毎週、不採用の連絡。担当の方からは、「内定を決めた人でも平均30社ですよ」とお話をされ、気が付くと、私が企業に出した紹介カードは32社でした。



そこで私はもし35社でも内定が決まらなかったら、別の業界も受けてみよう。そう決意して臨んだ33社目に、今の会社の内定が決まりました。



今の会社は、年齢に重きを置かず、即戦力と人間性を重視した会社でした。



拍子抜けするほど、雑談メインの面接での内定でした。しかし、実績のある会社です。勿論、給料は下がりましたし、人間関係も再構築です。アウエー感を感じる日々はありますし、今まで感じなかったストレスもそれはあります。



ただ、ストレスは2種類あると思っていて、前向きなストレスと後ろ向きなストレスがあります。



前の会社での給料未払いのストレス。先が見えないストレスは、後ろ向きなストレスでした。



しかし、今の環境面や待遇面のストレスは、自分の努力次第で、変えていける、前向きなストレスだと、私は思っています。そこに気が付けただけでも、意味はあったのかも知れません。



40代の転職というのは、新しい挑戦だと思います。



挑戦は、苦しくて、辛くて当たり前です。途方に暮れる時もあれば、苛立つ時もあります。でも、そこが新しい原点です。



初心に戻る為の一番近い新しい原点が出来たのだと私は思っています。いつの日か、転職して振り返った時、あの時の辛さや苦しさは、全て今の財産になっている。そう思う時が来ると思っています。



だから、給料が下がった事だったり、環境に馴染まなかったりと言う事に一喜一憂する事く、新しい自分に会う為の通過点だととらえて今、この瞬間を全力で乗り切っていけば、必ず新しい道が見えてくると思います。



経験の中で、私の後輩に、転職を相談される時に言っている言葉と言うのは、「会社に残る不安よりも、転職する不安の方が大きいなら、転職は辞めた方がいい。でも、会社に残る不安よりも、転職する不安の方が小さいなら、転職するべきじゃないだろうか」と。

 

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