40代転職体験談まとめ

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コロナで変わった40代の転職

コロナと転職

コロナウィルスの猛威により、予期せぬ対応に迫られた企業は数え切れないことでしょう。

 

消費者の目に留まりやすい飲食業や宿泊業が報道されますが、BtoBの会社でも人員配置や組織編成は大きく変わってしまいました。

 

大きな変化を予測出来ない中、40代の転職市場も否応なく変化する必要に迫られました。

 

 

40代の転職市場で最も成功の期待できる人脈ルートが殆ど使えなくなりました。

 

コロナ前までは、企業の役員クラスが実力を認めてくれれば、かなりの有力な転職ルートでした。

 

見知らぬ人間を面接し、内定を出すのは勇気が必要な作業です。

 

それなら実力を把握している人間を入れた方が確実ですし、自分の味方にもなるでしょう。

 

転職者にとっても面接で落ちるリスクもなく、通常は年収増も約束される為、非常に安心出来るルートでした。

 

これは即戦力で尚且つマネジメント経験のある人や専門職に限られますので、評価の高い転職希望者にとっては転職先に困らないことを意味していました。

 

 

ところが、コロナ禍で状況は一変しました。

 

理由はいくつか考えられますが、何より企業業績の悪化が大きな原因でしょう。

 

売り上げが下がり続ける中、会社を辞める人はいないでしょう。

 

結果、空きポジションがなくなりますし、特に年収の高い40代は会社に残る道を選びます。

 

そして、役員や部長たちも自分の立場を守る必要がありますし、高い年収の人間を連れて来れる雰囲気では無くなっている状況です。

 

会社としては経費を削減する必要がある為、採用コストにも影響が出てきました。

 

仮に管理職で空きが出てもその会社の平均的な年収より安く募集するのです。

 

とはいえ、安く求人募集を出すとなかなか集まらない為、600~1,000万と幅を持たせているのです。

 

コロナ前はこうした幅があっても1,000万円まで年収の交渉は可能でした。

 

ところが今、基本は600万で交渉がスタートし、上がっても700万程でしょう。

 

200万の上積みなら他の候補者から採用されます。

 

 

にわかに信じがたいかも知れませんが、こんな実例もあります。

 

東証一部上場の代表取締役と旧知の間柄である人がいました。

 

旧知の間柄というだけでなく、その人は能力、経験ともに評価を受けており経験職種のマッチングも良好で、このタイミングで転職を打診しました。

 

コロナ禍とはいえ、業績の安定した企業であり、年収が下がっても受け入れるつもりでしたが、回答はNoでした。

 

面接にも至らなかったそうです。

 

採用抑制が理由で、社長は立場上、社内で言い出せなかったのではないでしょうか。

 

上場企業の社内プロセスを優先したのかも知れませんが、それほど無理な転職では無かっただけに衝撃を受けました。

 

 

大手外資系企業の執行役員からいつでもおいでと誘われていた人も、あと3年待って欲しいとの回答だったそうです。

 

外資系の場合、3年先は分かりませんので、事実上の断り文句です。

 

では、彼らはその後、どうなったかと言いますと、年収600万で次の会社に行った人もいれば、まだ内定が無い人もいます。

 

彼らはほんの一例ですが、もともとこうしたコネのない人はどうでしょうか。

 

市場での価値が低いと判断された場合、書類審査と面接が大きな壁になると言えます。

 

40代の場合、管理職経験と実績が誇れないと書類審査が厳しくなりますが、突破できるキャリアの人には年収の壁が現われます。

 

コロナ禍での転職を勧めるエージェントはいませんが、40代の話題になると一様に厳しい内容を話します。

 

最近では、コロナ禍で相当に厳しい転職活動になることを、最初の面談で伝えるエージェントも増えています。

 

一方で企業はリモートワーク推進を継続するはずですし、社員が効率良く働けるのであれば、無駄な人数は削減することでしょう。

 

条件面だけを考えると転職市場は間違いなく厳しい時代が続きますが、視点を変えると、リモートワークを筆頭に自分らしさを手に入れるチャンスでもあります。

 

そこに価値を見出した人にとっては、コロナ禍でも良い転職が出来る可能性が高いとも言えます。

 

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