転職のきっかけ
私は病院という比較的安定した職場で、福祉関係の仕事をしていました。
実際の仕事内容はソーシャルワークが中心で、やりがいのある仕事でもありました。
収入は公務員に準ずる設定のため大きな不満もありませんでしたが、先が見えている感じになんとなくつまらなさも感じていました。
そんな生活を十数年続け、職種としてのスキルも上がり、ふと周囲を見渡して、思うことがありました。
収入・仕事・老後 これらを並べて考えた時、ほどほどの収入で贅沢せずにほどほどの人生を終えていく自分、それで満足した人生だったと言えるかどうか。
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医療業界は資格による保険収入が国で決められているため、職種による収益の差は明確になり、当然ですがその結果として個人の権利や価値という評価も比例して存在します。
チーム医療が聞かれて久しいですが、その中では当然ながらヒエラルキーがあるわけです。
人間関係が良好な時は全く問題のないことでも、意見がぶつかり関係が悪化すると、仕事がうまく回らないこともあります。
理想論ですが、全ての患者へより良い質を提供したいという目標に対して、くだらない人間関係で質の低下を招いている現状に不満を持つようになりました。
そんなときに、たまたま知り合いの社長から声をかけられたことで、なんとなく物足りなかった自分の心を埋めることが、転職により出来るのではないかと思い、安定した職場を去ることを決意したのです。
入社後の顛末
前職で管理職だった流れから、新しい職場へは運営に全体かかわる統括業務を任されることとなりました。
面接での経営陣の印象も良く、希望に燃えて転職しましたが、入社後に経営の大きな問題が発覚。
経営者が拡大を急ぐあまり、リスクをとりすぎていることがわかり、指摘して修正を図りましたが、すでに手のつけられない状況でした。
私にできることは従業員への保証をなるべく行えるよう、経営者と交渉するという予想外の展開に。
結局会社は他の経営者に引き継いでもらうことになり、職場環境の維持は出来ましたが、自分は敗戦処理のためにその会社へ入ったしたようなものでした。
最悪の状態からかすかに見える希望
転職後の顛末により家庭内の雰囲気は最悪に。
もともと否定的だった妻は激怒、今後の生活の不安などもあったため妻自身もパートで働き始め、そのストレスからか子供の前でも構わず、夫の私を罵倒する日々となりました。
私自身も一時的にアルバイトも掛け持ちし、出来るだけのことはしました。
今でも、そんな雰囲気で育つことになった子供には申し訳ない気持ちがあります。
もともとは子供のためにという思いから無理をして家を購入し、より充実した生活が出来るようにと考えての転職でしたが、結果的は裏目に出たということになります。
しかしそんな失敗でぎりぎりの生活から学んだことも多かったと思います。
リスクをとってでも充実した人生を送るべきと考えた私にとって、苦労することは想定済みでした。
それは考えていたよりもはるかに厳しい展開ではありましたが、その結果学ぶことが多かったと思うようにしています。
現在は昨今の副業ブームに習い、収入を得る方法を分散して安定した生活ができるよう努力しています。
転職時に確認したい5つの確認事項
動機
なぜ転職したいと思ったのかを客観的に検証する。
一時的な感情や勢いで転職を決めてしまってはいないか。紙に書き出すなどして、いったん冷静になりることで本当に必要な転職なのかを改めて考えてみることが大事。
家族の理解
その転職に配偶者などの家族は応援してくれるのか。
転職による収入の変化や待遇、休日数など、そして将来的な安定、このような点で家族が納得できなければ応援してくれることは難しいです。
やりがいを求めての転職を純粋に応援してくれる妻、というパータンはまれでしょう。
給与
収入が増えることは基本的に前提です。
下がるとしても仕事内容と比較してそれが納得できる金額か、ということを検証する必要があります。
業務の内容
これまでの実績を生かせる仕事か。
自身のスキルアップが可能か。
それは自分がやりたい仕事内容なのか、詳しく確認する必要あり。
入社後に後悔しないように、必要なら下見に行ってみるのが良いでしょう。逆にこの辺をごまかすような会社では良い結果にはなりません。
転職先の経営状況
当然ですが、ここ次第で全ては意味がなくなる。
現在の経営状態を可能な限り確認する必要があります。
まとめ
自分の人生を保証できるのは自分自身だけ。
安定している法人・会社など現代社会にはないという前提で転職を考えた方が良いのかもしれません。
そういう意味では、自分が人に負けないといえるスキルを身に付ける努力を続けること、向上心を持ち続けられないようでは、安易な転職で人生の転落を招きかねません。
一度の人生、チャレンジしてみたいという気持ちを客観的にみて自己評価できるくらい冷静に準備することが大切だと思います。
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